施設の特徴
ぐんま昆虫の森の特徴
里山の虫から世界の昆虫まで、45ヘクタールの森で出会う
ぐんま昆虫の森は、雑木林、草地、田畑、小川、池を含む約45ヘクタールの里山を舞台にした、全国的にもユニークな昆虫テーマの体験型教育施設です。昆虫観察館では、ヘラクレスオオカブトなど世界の昆虫に加え、里山の身近な生きもの、全国的に減少しているゲンゴロウやタガメなども見ることができます。さらに園内では、オオムラサキ、アキアカネ、バッタ、カマキリ、ナナフシなど、季節ごとに出会える虫が変わります。展示室の中だけでなく、実際の森に暮らす昆虫そのものが主役になる点が、群馬県内の昆虫施設として際立つ魅力です。
温室・観察館・里山をつなぎ、虫のくらしを探して見る
展示方法の特筆点は、昆虫をケース内の標本として見るだけでなく、虫が生きる環境ごと体験できることです。亜熱帯の植物が茂る温室では、オオゴマダラなど複数種のチョウが飛び交い、花に止まる、羽を休める、人の近くを横切るといった行動を自然な距離で観察できます。一方、屋外フィールドでは雑木林や小川を歩きながら昆虫を探し、見つけた虫をその場で観察して森へ戻す流れが基本です。昆虫観察館で形や名前を知り、温室で飛翔を見て、里山で実際のすみかを探すという三段階の展示動線が、ぐんま昆虫の森らしい見せ方です。
里山管理と飼育展示で、昆虫が生き続ける環境を守る
繁殖・飼育面では、単に昆虫を展示するだけでなく、昆虫が暮らせる里山そのものを管理している点が重要です。環境省の「重要里地里山」にも選ばれている周辺環境では、伝統的な里山管理や「昆虫の視点」を取り入れた施設管理によって、オオムラサキをはじめとする多様な昆虫相が育まれています。かやぶき民家ではカイコの飼育や養蚕体験が行われ、飼育室探検ツアーでは普段見られないバックヤードの飼育作業に触れられます。成虫だけを楽しむのではなく、幼虫、越冬、餌、すみか、人の手入れまで含めて、昆虫の一生と環境づくりを学べる昆虫館です。
