施設の特徴
大田原市ふれあいの丘 自然観察館の特徴
世界の大型甲虫と大田原の生きものを、同じ目線で見比べる
大田原市ふれあいの丘 自然観察館は、身近な昆虫や植物の生態をさまざまな角度から紹介する、地域密着型の自然観察施設です。展示の大きな見どころは、世界最大級のカブトムシやクワガタムシを含む5,000頭を超える昆虫標本。日本では見られない大型・美麗な昆虫を実物で見比べられる一方で、国の天然記念物であるミヤコタナゴや、大田原市に生息する魚、昆虫、植物も扱われます。入口ではオオムラサキとオオクワガタのモニュメントが迎え、世界の昆虫と大田原の自然をつなげて見る構成が、この館らしい個性です。
標本・ジオラマ・体験装置で、虫の体とくらしを立体的に見せる
展示方法の特徴は、ただ標本を並べるだけでなく、昆虫の体のつくりや感覚に近づける工夫が多いことです。昆虫を拡大鏡で観察するコーナーでは、脚や翅、体表の細かな形をじっくり見られ、視覚体験ボックスではトンボの複眼に自然がどう映るのかを体感できます。鳴く昆虫の声当てボックスもあり、姿だけでなく音から虫を知ることができます。大田原市の雑木林を再現したジオラマには、フクロウ、モズ、キツツキ、クワガタなど14種が配置され、隠れている生きものを探しながら、昆虫が鳥や植物と同じ環境の中で暮らしていることを理解しやすい展示になっています。
生体展示と生活史紹介で、昆虫を「育つ生きもの」として学ぶ
繁殖実績を大きく掲げる専門研究施設ではありませんが、飼育面では、世界のクワガタやカブトムシを生きたまま年間を通して展示している点が重要です。カブトムシやクワガタムシとのふれあいコーナーでは、標本では分からない脚の力、体の硬さ、動き方を近い距離で観察できます。また、オオムラサキの一生を映像や写真で紹介するコーナーでは、卵から幼虫、さなぎ、羽化までの変化を学べます。成虫の美しさや大きさだけでなく、昆虫がどのように成長し、どんな環境に支えられて生きているのかまで見えてくるのが、この自然観察館の魅力です。
