施設の特徴
ジャパン・スネークセンターの特徴
40種類以上200匹のヘビを集めた専門性
ジャパン・スネークセンターは、一般財団法人日本蛇族学術研究所が管理・運営する、ヘビ類に特化した国内でもきわめて珍しい動物園です。展示・研究するヘビは世界各地から集まった40種類以上200匹ほど。毒蛇温室ではキングコブラ、ブラックマンバ、ドクフキコブラ類、ガラガラヘビ、ガボンアダー、ハブ、ニホンマムシ、ヤマカガシなど、毒の性質も体のつくりも異なる種を見比べられます。大蛇温室では、日本でここにしかいないと案内されるインドニシキヘビや、白変種のアミメニシキヘビを展示。熱帯蛇類温室では世界最大級のヘビであるオオアナコンダも見られ、群馬県内はもちろん、国内でもヘビの多様性をここまで集中して学べる施設は貴重です。
毒蛇・大蛇・放飼場で「動き」を見せる展示
展示方法は、ヘビの種類ごとの暮らし方が伝わるように分かれています。毒蛇温室は飼育室を取り囲むように展示スペースが並び、コブラ科、クサリヘビ科、日本産毒蛇を近い距離で観察できるつくりです。大蛇温室では、2〜4m級のヘビをヘビの目線に近い高さで見られ、体の太さ、鱗の質感、ゆっくりした移動の迫力が伝わります。熱帯蛇類温室は、人が入れそうなほど広いケージで大型種を見せる構成。さらにシマヘビ放飼場では、天候や季節に左右されるものの、シマヘビ本来の動きを屋外で探すように観察できます。骨格標本や剥製を展示する資料館もあり、生きた姿と体の構造をあわせて学べる点が専門施設らしい魅力です。
採毒・咬症対応までつながる飼育と研究
繁殖・飼育の面でこの施設を特別にしているのは、展示だけでなく毒蛇研究と咬症対応に関わっていることです。園内の採毒室では、土日祝を中心にハブの採毒実演が行われ、毒牙から毒を採る様子を見ながら、ハブ、ニホンマムシ、ヤマカガシへの対策を学べます。医療関係者向けには咬傷診断や抗毒素投与に関する相談窓口も案内され、マムシ・ヤマカガシ対策研修も実施。ヘビとのふれあいや大蛇との記念撮影では、無毒蛇を用い、体調や季節に応じて担当個体を替えるなど、接触体験と動物管理の両立も意識されています。単に「珍しいヘビを見る場所」ではなく、毒、鱗、脱皮、採食、咬症対応まで、ヘビという生き物を総合的に理解できる研究型の動物園です。
