施設の特徴
タツノオトシゴハウスの特徴
日本唯一の観光養殖場で出会う、タツノオトシゴだけの世界
タツノオトシゴハウスは、鹿児島県南九州市の番所鼻自然公園内にある、日本で唯一のタツノオトシゴ観光養殖場です。タツノオトシゴにほぼ特化した施設で、クロウミウマ、ヒメタツ、サンゴタツ、カリビアンポニー、タスマニアンポニーなど、体の大きさ・吻の長さ・頭部の突起・体色変化の違いを見比べられます。なかでも、オスが育児嚢で卵を守り、出産するというタツノオトシゴ特有の繁殖生態は、この施設を訪れる前に知っておきたい最大の見どころです。一般的な水族館の一展示ではなく、タツノオトシゴそのものを主役にした専門施設として、国内でも際立った存在です。
小さな水槽で、巻きつく・漂う・色を変える姿をじっくり見る
展示は大水槽の迫力で押すタイプではなく、タツノオトシゴを近い距離で観察できる小型水槽が中心です。尾をロープや海藻状の足場に巻きつけて体を固定する様子、胸びれを細かく動かして水中に立つように漂う姿、環境や光の違いで体色が変わる個体の表情など、動きの小さな生きものを“探して見る”楽しさがあります。口コミでも、水槽がいくつも並び、生まれたばかりの赤ちゃんまで見られたという声があり、成長段階の違いを観察しやすい点が魅力です。店主やスタッフによるガイドがあるため、ただ眺めるだけでは気づきにくい繁殖行動や種ごとの特徴にも目を向けやすくなっています。
養殖・給餌・繁殖を支える、専門施設ならではの飼育技術
タツノオトシゴハウスの本質は、展示施設であると同時に養殖場であることです。観賞用のタツノオトシゴを生産・販売し、飼育水温やサイズ、餌づきやすさまで種ごとに管理しているため、展示の裏側には繁殖と長期飼育のノウハウがあります。養殖場で毎日の給餌に使う冷凍配合飼料は、タツノオトシゴが好む甲殻類を主体に、成長や健康管理を意識した栄養を組み合わせたもの。小型種や稚魚にはブラインシュリンプ幼生、活き餌、冷凍レッドコペポーダなども使い分けられ、種や成長段階に応じた細かな給餌管理が行われています。専門施設だからこそ、かわいらしい姿の奥にある「育てる難しさ」まで感じられる水族館です。
