施設の特徴
姫路市立動物園の特徴
姫路城のすぐそばで出会う、希少種と身近な動物
姫路市立動物園は、アミメキリン、カバ、ライオン、エゾヒグマ、オタリア、シセンレッサーパンダ、ワオキツネザル、クロシロエリマキキツネザル、マゼランペンギン、タンチョウ、インコ類、リクガメ類など、哺乳類・鳥類・爬虫類を合わせて80種以上飼育する都市型の動物園です。特にシセンレッサーパンダ、ワオキツネザル、クロシロエリマキキツネザル、タンチョウ、インドホシガメ、アルダブラゾウガメなど、国際的な保全上の注意が必要な動物を複数展示している点が、生物展示としての見どころです。兵庫県内の市立動物園として、キリンやカバのような大型哺乳類から、猛禽類、サル類、爬虫類までを一度に見られる構成は貴重で、身近な動物園でありながら、絶滅のおそれのある生物を知る入口にもなっています。
“近くで見て覚える”昔ながらの展示に、飼育員の工夫が加わる
展示方法は、巨大な行動展示で驚かせるタイプではなく、動物との距離の近さを活かして、体のつくりや表情、食べ方、鳴き声を観察しやすいのが特徴です。キリン舎ではアミメキリンの体の高さや模様を間近に見られ、カバ舎では長く親しまれている「キボコ」の存在感が印象的です。レッサーパンダ舎ではシセンレッサーパンダ「ミホ」の日常の動きや休む姿をじっくり観察でき、小獣舎ではカラカル、ホンドキツネ、ホンドタヌキ、ミナミコアリクイなど、小型哺乳類の個性が見比べられます。公式情報でも、獣舎周辺には飼育員による仕掛けや工夫があると紹介されており、古くからの動物園らしい親しみやすさの中に、動物の行動を見せる手作り感が残っています。
繁殖・長期飼育から見える、地域に根づいた飼育の積み重ね
繁殖・飼育の面では、シセンレッサーパンダを昭和48年から受け入れてきた歴史や、長く飼育されているカバ「キボコ」など、個体ごとの生活を大切に積み重ねてきた点が目を引きます。アミメキリンでは、オス「コウスケ」とメス「キキ」の間に2021年生まれの「ココ」が誕生し、のちに他園へ移動しており、園内での繁殖が次の飼育施設につながった例として紹介されています。オタリアでは、現在飼育されている「くるる」が同園の「ビッキー」の孫にあたることも公表されており、来園者に親しまれてきた個体の系譜を感じられます。全国規模の大きな繁殖センターではありませんが、姫路市立動物園は、長寿個体や繁殖個体を通して、地域の人々が同じ動物の成長や世代のつながりを見守れる動物園です。
モルモットとのふれあい、ヤギやヒツジを展示するミニ牧場、飼育の日イベント、動物愛護に関する催しなど、生物との関わりを深める機会も用意されています。口コミでは、園内をゆっくり回れること、動物との距離が近いこと、小さな子どもでも見やすいことがよく語られています。派手な演出よりも、キリンの模様、カバのしぐさ、レッサーパンダの休み方、鳥の声、爬虫類の姿勢といった細部を親子で見つけていく楽しさがある動物園です。姫路市立動物園は、城下町の中で長く親しまれながら、希少種展示、個体の長期飼育、ふれあいを通して、生きものを身近に感じさせてくれる場所です。
