施設の特徴
円山動物園の特徴
北海道初の動物園で出会う、北方と熱帯の希少種
円山動物園は、1951年に北海道で初めて開園した動物園です。約170種の動物を飼育・展示し、ホッキョクグマ、アジアゾウ、ボルネオオランウータン、シセンレッサーパンダ、ユキヒョウ、オオワシ、エゾヒグマ、エゾシカなど、寒冷地の動物から熱帯雨林の大型類人猿まで幅広く出会えます。とくにホッキョクグマは、円山動物園の歴史と繁殖の蓄積を象徴する存在。アジアゾウでは2023年に「タオ」が誕生し、北海道で初めて生まれたアジアゾウとして注目されました。札幌の都市部にありながら、北方系の野生動物と世界の希少動物を同時に学べる点が、この園の大きな個性です。
水中・樹上・雪国の暮らしを引き出す展示
展示方法では、動物の本来の動きを見せるための大型施設が充実しています。ホッキョクグマ館では、ホッキョクグマとゴマフアザラシのプールを分けながら、水中トンネル越しに同じ北極圏の生態系を感じられる構成にしています。ゾウ舎には、砂浴びできる屋内外の放飼場、群れで水浴びできる屋外プール、国内初の屋内プールがあり、雪の季節が長い札幌でもアジアゾウの水中歩行や砂を使った行動を観察できます。2024年に開館した「オランウータンとボルネオの森」では、旧施設の約3倍の床面積と高さ約8mの空間を活かし、長い腕で枝を渡る樹上生活者らしい動きを引き出しています。
繁殖・飼育の面では、円山動物園は展示の華やかさ以上に、動物福祉と保全の技術を重視してきた園です。アジアゾウ「タオ」の誕生は、同園初・北海道初のアジアゾウ出産であり、飼育員がゾウと同じ空間に入らず管理する準間接飼育下での出産としては国内初でした。ホッキョクグマでは、近年も「リラ」と「ライト」の同居を段階的に進めるなど、個体同士の関係や安全を見ながら繁殖に取り組んでいます。猛禽類でも、オオワシの野生復帰技術やシマフクロウの繁殖に向けた研究発表を重ねており、「命をつなぎ未来を想い心を育む動物園」という方針が、希少種の飼育管理に具体的に表れています。
