施設の特徴
周南市徳山動物園の特徴
県内唯一の本格動物園で出会う、多様な約100種
周南市徳山動物園は、1960年に旧徳山市の市制25周年を記念して開園した、山口県内唯一の本格的な動物園です。令和7年6月末時点で、哺乳類32種181点、鳥類44種147点、爬虫類17種154点など、合計103種602点を飼育しています。スリランカゾウ、マレーグマ、コツメカワウソ、アムールトラ、ライオン、ホッキョクグマ、レッサーパンダ、フンボルトペンギン、天然記念物のカラスバトなど、身近な動物から希少種まで幅広い顔ぶれです。なかでもマレーグマは、徳山動物園が1975年に国内初の繁殖に成功した種であり、同園の飼育史を語るうえで欠かせない存在です。
熱帯雨林の動きを引き出す、近くて立体的な展示
展示方法では、リニューアルで整備された「アジアの熱帯雨林ゾーン」が大きな見どころです。スリランカゾウ舎は1200平方メートル以上の広さを持つ国内最大級の施設で、屋内にも砂場の放飼場を備え、1階と2階の観覧通路から天候や季節に左右されずゾウの動きを観察できます。深さ1.6メートルのプールでは水浴び、目の前では採食の様子も見られ、ゾウの体の大きさだけでなく、鼻や足の使い方まで伝わりやすい構成です。マレーグマ舎ではガラス越しの近距離観察に加え、4メートル以上の丸太を組んで木登り行動を引き出し、アカアシドゥクラングール舎ではロープや縄ばしごで樹上生活に近い動きを見せています。
繁殖・保護・地域教育につながる飼育の積み重ね
飼育・繁殖の面では、マレーグマの国内初繁殖という実績に加え、種の保存を意識した継続的な取り組みが特徴です。メスの「マーヤ」と、札幌市円山動物園から来園したオスの「ウメキチ」は、国内で飼育頭数が減少するマレーグマの繁殖を目指して導入されたペアで、個体の移動も日本動物園水族館協会の種別計画管理の調整を受けて行われています。さらに、平成12年度以降は天然記念物カラスバトの繁殖に継続して成功し、西中国山地のニホンツキノワグマ保護事業や、周南市八代地域のナベヅル保護事業にも協力しています。ぱくぱくタイムや飼育員・獣医師の仕事を紹介する企画もあり、動物を見るだけでなく、命を守る現場まで身近に感じられる動物園です。
