施設の特徴
東山動植物園の特徴
日本一の飼育種数と国内唯一のコモドオオトカゲ
東山動植物園は、約450種の動物に出会える、飼育種類数日本一の動物園です。大きなアジアゾウやキリン、人気のコアラやニシローランドゴリラから、小さなメダカや爬虫類まで幅が広く、動物の体のつくり・食べ物・すみかの違いを一日で見比べられるのが最大の魅力です。なかでも特筆したいのは、国内で唯一飼育展示されているコモドオオトカゲ「タロウ」。全長約270cmのオスで、種としては全長3mを超えることもある世界最大のトカゲです。さらに、コアラ、スマトラトラ、スマトラオランウータン、ツシマヤマネコ、ニシローランドゴリラなど希少種も多く、愛知県内だけでなく国内規模で見ても、生物多様性の厚みを実感できる動物園です。
生息地と行動を立体的に見せる展示
展示方法では、動物をただ並べるのではなく、生息地の環境や行動を読み解ける展示が充実しています。アジアゾウ舎「ゾージアム」は日本最大級のアジアゾウ舎で、スリランカをイメージした空間の中で、ゾウの体の大きさ、群れで暮らす性質、水浴びなどを学びながら観察できます。2023年に公開された「アジアの熱帯雨林エリア 新トラ・オランウータン舎」では、スマトラトラ、スマトラオランウータン、コサンケイを同じエリアで見られ、ビューイングトンネルや広い屋外運動場によって、トラを間近に見る視点と、オランウータンが立体的に動く視点の両方が用意されています。バードホールでは柵で隔てないウォークイン方式を採用し、世界のメダカ館では田んぼや川の上流から河口・干潟までを再現して、魚を水槽内の標本ではなく環境の中の生き物として見せています。
コアラ・ゾウ・メダカで命をつなぐ保全
繁殖・飼育面では、コアラの長い飼育史と繁殖実績が大きな柱です。2024年時点で、東山動植物園ではこれまでに55頭のコアラが誕生し、そのうち39頭が成育しています。国内でコアラを飼育する園は限られており、東山は1984年のコアラ来園以来、ユーカリを主食に一日の大半を樹上で過ごす繊細な動物を継続的に飼育・繁殖してきた施設です。2022年にはアジアゾウの「うらら」も誕生し、母アヌラと姉さくらとともに過ごす姿から、メスと子どもを中心としたゾウの群れ社会も観察できます。さらに、絶滅危惧種である名古屋メダカ、つまりミナミメダカを市民が飼育・繁殖して学ぶ「名古屋メダカ里親プロジェクト」も行われています。大型哺乳類から身近な淡水魚まで、命を生まれ育て、次世代へつなぐ飼育の現場が見える動物園です。
