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アデリーペンギン(アデリーペンギン)

Pygoscelis adeliae

概要

生態と外見

ペンギン目ペンギン科の中型ペンギンで、体長 70〜75 cm・体重 3.5〜6 kg 級。背面黒色・腹面白色のシンプルな配色で、目の周りに白いアイリング (識別形質) を持つ。南極大陸沿岸全域と周辺島嶼で繁殖し、夏季 (10〜2 月) に氷の解けた露岩地で集団営巣する。主な餌は南極オキアミで、海氷を伝って移動する。IUCN レッドリストでは Least Concern (LC) 評価だが、地域個体群によっては海氷変動の影響が顕著。

他分類との違い

同属 Pygoscelis のジェンツーペンギン P. papua・ヒゲペンギン P. antarcticus と並ぶ南極 3 種で、アデリーはアイリングのみで顔の白斑がなく最もシンプル。コウテイペンギンより小型で繁殖は夏季氷上回避型、フンボルト等の温帯 Spheniscus と異なり完全な南極特化種。卵期間 32〜35 日と他属より短い。

名前の由来

学名 Pygoscelis adeliaeadeliae は、フランスの極地探検家 Jules Dumont d'Urville (1790-1842) が妻 Adélie (Pépin) にちなんで命名した南極のアデリー海岸 (Terre Adélie) に由来する。属名 Pygoscelis はギリシャ語 pugē (尻) + skelos (脚) の合成で、後方寄りに位置する脚を表す。

興味深い特徴

繁殖地への帰巣で同じ巣に毎年戻る (philopatry) ことが知られ、ペアも前年と同じ相手と再結合する率が高い。小石を巣材として使い、雄が小石を雌に「贈る」求愛行動が観察されており、これは餌が乏しい氷縁環境で巣材獲得能力を示す指標とされる。

明日使えるうんちく

南極大陸沿岸で d'Urville 探検隊が最初に正式記載したペンギン種で、航海記録 (1840) に最初の標本記録がある (Chinstrap・Gentoo は James Cook 第二次航海 1772-1775 で先行発見)。羽毛が硬く密で防水性が高く、水中遊泳速度は時速 7〜9 km 級、最大潜水深度 175 m が記録されている。子育て後期は「クレッシュ (crèche、集団保育)」と呼ばれる若鳥集団を形成し、捕食者 (シーバード・トウゾクカモメ) からの防衛を共同で行う。

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基本情報

学名

Pygoscelis adeliae

学名(カナ)

ピュゴスケリス・アデリアエ

英名

Adelie penguin

英名(カナ)

アデリーペンギン

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