概要
生態と外見
ワニ目アリゲーター科の大型のワニで、全長は雄で 4 m 級に達する。吻 (ふん) は幅広く丸みを帯びた U 字型で、口を閉じると下顎の歯が上顎の縁に隠れる点が特徴。アメリカ南東部 (フロリダ・ルイジアナ等) の淡水の湿地・河川・沼地に生息し、魚・カメ・鳥・哺乳類など幅広い獲物を捕食する。
他分類との違い
クロコダイル科のワニが口を閉じても下顎の第 4 歯が外に見えるのに対し、本種を含むアリゲーター科は下顎の歯が口を閉じると隠れる点で区別される。また本種の吻はクロコダイル類より幅広く丸い。同科のヨウスコウアリゲーター Alligator sinensis とは近縁だが、本種ははるかに大型で北米に分布する。
名前の由来
学名 Alligator mississippiensis の mississippiensis は分布の中心であるミシシッピ川流域に由来する。属名・英名 Alligator はスペイン語 el lagarto (そのトカゲ) が転じた語とされる。和名「アメリカアリゲーター」は分布地とアリゲーター属であることを表す。
興味深い特徴
寒い季節には水面に鼻先だけを出した状態で氷に閉じ込められても、鼻孔を空気層に保って越冬できることが知られる。卵は孵卵温度によって性が決まる温度依存性決定で、高温で雄、低温で雌になる傾向が報告されている。湿地に水たまり (ゲイターホール) を掘って維持し、乾季に他の生物の避難場所を提供する生態系の改変者でもある。
明日使えるうんちく
繁殖期に水面を低周波で振動させて「水の踊り」のような波紋を立てるディスプレイを行うことが知られる。低い唸り声を含む多彩な音声でコミュニケーションをとり、子ワニは孵化前から鳴いて母親に合図を送る。
基本情報
Alligator mississippiensis
アリガトル・ミシシッピエンシス
American alligator
アメリカンアリゲーター
3〜4.5 m(全長)
30〜50 年
肉食(魚・鳥・哺乳類)
淡水湿地・河川・沼地
アメリカ南東部(フロリダ・ルイジアナ等)
